2016年7月30日土曜日

『ごほうび』が続けることの邪魔をする?

この豊かな日本で、親が子供に『~が出来たら~を買ってあげるよ』なんて約束をすることが良くあるとおもいます。

しかし『ごほうび』を約束しても、結局は成し遂げられない・・・なんてこともあるのではないでしょうか?

もちろん『ごほうび』の与え方によっては、とても良い結果を生むことはあるとは思うのですが、私の経験では『ごほうび』がかえって物事を続けることの邪魔をすることがあります。

たとえば今、夏休みですので宿題を例にあげると、毎年夏休みの終わりの宿題騒動にうんざりしている親にとって、

『何日までに宿題を終えると~のごほうびあげるよ』

なんて約束をすると、最初は子供は毎日の計画を立て、2、3日は頑張りますが、夏休みなどというものは予期せぬ遊びの誘いや家族でのイベントもあったりします。
また夜更かしなどにより朝ぼーっとしていたり、親の見ぬ間にゲームに興じたりということもあるかもしれません。
結局何日か出来ない日ができてくると、はじめにあれだけ『ごほうび』によってテンションが高かった気持ちが『あ~・・もう無理だ』と思うことにより気力がなえてしまい、続かなくなってしまいます。

そして結局はその年の夏休みも宿題は最後ぎりぎりまでかかってしまう・・・なんてことになってしまいます。

ただでさえ続けていること(続けようとしていること)が途中で中断すると再び始めるのはエネルギーがいるのに、『もう、ごほうびはもらえない・・・』という気持ちが更に追い討ちをかけます。

わたしは今の豊かな時代の子供達に期限付きの『ごほうび』は難易度が高いと考えています。
もちろん、性格はかなり影響するとは思いますが・・・


では、どうすれば良いのでしょうか?


期限をゆとりのあるものにする。
着かず離れずで勉強を見守る。(しかしこれは忙しい親には無理なことも・・・)
ご自分のお子さんをみて、無理だと思えば『ごほうびなし』するのもひとつの手です。



わたしは今回<ニコニコ・イヤイヤ>8週間シートを作るにあたり、生徒さんたちと『続けることは
難しい?』ということについて話し合いました。

その結果として、小学校4年生以上のお子さんであれば、何らかの形で

    『物事を続けることが難しい』

と認識していました。そして

    『続けられるようになったら良い』

とも考えていました。

子供達は確実に成長しています。そして成長することを素直に望んでいます。

一度、親子で『続けること』について話し合ってみるのも良いかもしれません。


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